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コラム


▼ 誰にも聞けない夜のこと…人気ライターの連載コラム

[椎名こゆり]桃色のしずく

最終話 花が咲くとき(前編)

前回のあらすじ

お客さんとして出会った高森さんに恋をした、ホテヘル嬢のリオ。けれど、彼には恋人のえりかさんがいた。2人の関係を壊したくないけれど、高森さんへの気持ちは止められない…。そんな時、2人の前から姿を消していたえりかさんの口から、衝撃の事実が…。その時リオは。


「リオ、あんなにデリは行かないって言ってたのにねえ」

「あたしそんなこと言いましたっけ?覚えてなーい」

「言ったよ!夜中働いたら飲みに行けないって超言ってたもん。いいの?」

不思議そうな表情のメグに説明する。

「朝まで働いたら酒から遠ざかってお金たまるかも作戦なの!

続くかわかんないけど、やってみようかと思って」

「なるほどね。送りもあれば万全だしね。

でもあのさ、違ってたらごめん、もしかして、なんかあった?あの人と……や、言わなくてもいいけど」

「……あの人?」

「ほら、あたし一緒に行ったでしょ。

あのお店の男の人」

あたしは嘘をつくときのコツを思い出しながら、ていねいに、素っ気なく、返事した。

「ああ、あの人は全然関係ないよ。

またそのうち行こうね」

あれから、高森さんとは一度だけ会った。

でもあたしの顔を見た彼は、いつものようには笑顔にならなかった。

いつもは、ぱっと明るい顔になって、リオちゃん、って呼んでくれて、

それがあたしにはビクッとしてしまうほどうれしかったのに。

彼にはちゃんとわかってるんだと思う。

あたしの中の何かが、変化し始めてしまったことを。

だから、かわりにあたしにあやまった。

「リオちゃん。ごめんね、俺が……だらしないせいで。

もっとちゃんと、一緒にいてあげられなくて」

ううん、と小さくあいまいに首を振った。

その言葉であたしは、淋しさを紛らわせるために一度だけヤラれた女のコ、じゃなくなる。

ただの、がんばったけどフラれたコ、になれる。

そして、同時にあなたも。

悪い男じゃなくて、

弱い男になれるんだね。

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ライター紹介

椎名こゆり(しいなこゆり)

椎名こゆり(しいなこゆり)

現役風俗嬢。
小説・エッセイをweb上やスポーツ新聞などで発表している現役風俗嬢。深い洞察眼から生まれる繊細な表現にファンも多い。

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